こんにちは。17日の大雪もやっと落ち着き、今日はあたたかい日曜日です。
ふる本の仕分けをしていて、面白いものに出会うことがあります。これらを面白がってくださる方と共有したいなぁと思い、『ふる本さんぽ』というカテゴリーを作りました。少しずつ発信していきたいと思います。
さて、今日ご紹介するのは、『ほるぷクラシック絵本』の『解題』です。
解題とは、「ある書物に関して、その著者、成立、筆写の系統、出版年月、体裁、内容、他に及ぼした影響などについて解説すること。また、その解説。(Oxford Languagesより)」とあります。
ほるぷクラシック絵本ではなく、別の雑誌の間に挟まっていた薄い冊子です。リストに出ている絵本が順に解説してあるのですが、どの絵本も読みたくなる解説なのです。書かれたのは寺岡襄さん。寺岡さんといえば、『木を植えた男』の絵本を翻訳された方ですね。
裏表紙に1987.2.15発行とありました。
1冊目に出てくる絵本は『ジョン・ギルピンのゆかいなお話』
コルデコットがどうやって絵本作家になったかという記事が面白かったです。絵本の概要も紹介されています。それを踏まえてじっくり読んでみたい、今度見かけたらかならず手に入れたい!と思いました。子どもの頃、読んだかな?と思ったんですが、もしかしたら、図書館に勤務している時に読んだかもしれません。コルデコット賞受賞の絵本を館内から集めて、企画展示したことがありましたので。懐かしい司書時代の思い出です。
すべて手に入れたいのですが、なかなか出会えないものですね。ネットで調べると、ほとんどの絵本がプレミアム価格だなと感じました。セット売りしてあるものもあるようですが、どこか古本市での出会いを待ちたいと思います。
どの絵本も図書館に行けば手に取れるはずなので、ぜひ読んでみて欲しいです。特に私のお気に入りは、以下の2冊です。
さて、話は変わりますが、先月のふるほんさんぽでご紹介したペン字手本帖について、少し情報がわかりましたので、ここで備忘録がてら記録しておきます。
私が所属している富山県の図書館協会郷土資料研究会で情報提供をお願いしたところ、以下のことがわかりました。
『青柳石城 人と作品』(KNB興産 昭和51年刊)巻末年表により、手本帖は『能率躍進ペン習字手本』(昭和13年7月刊)のことと考えられるそうです。
但し、写真図版はなく、県内・石川県内・国立国会図書館にも所蔵がなく、富山市内にある北陸書道院(富山県富山市磯部町にある書道教室)を訪ねみてはどうか、という提案がありました。
また、私(店主)が読めずに後ろのページの解説でやっとわかった御歌『立山のそらのそびゆるをゝしさに・・・』の碑は、富山市内にある呉羽山にあることがわかりました。郷土資料である『郷土の文化 第42集(平成29年)』にも紹介されています(P.4 立春の呉羽山に思う―永井衛)。
雪が解け、暖かくなったら、呉羽丘陵にお散歩に行く予定です。あの手本帖を手に碑をじっくり読んでみたいと思っています。呉羽山は展望台もあり、桜の並木が美しいところで、もうすぐ城山からのフットパスもつり橋でつながる予定です。お近くにお寄りの際は、のんびりお散歩など楽しんでみてください。