手本帖の広告(昭和13年)

表紙のないペン字手本帖

ふる本の仕分けをしていて、面白いものに出会うことがあります。これらを面白がってくださる方と共有したいなぁと思い、『ふる本さんぽ』というカテゴリーを作りました。少しずつ発信していきたいと思います。

今回は、奥付けに昭和13年3月12日発行とある、表紙のないペン字手本帖のご紹介。

おそらく、上部の2か所を紐で綴じてらしたんだと思います。はしがきは、旧仮名遣いと旧漢字が使ってありますが、読みやすいと感じました。書道も大切だけど、ペン字もこれからは大切・・・というようなことが書いてあるような。

1枚めくって、目次です。2ページにわたって目次ですが、1枚目だけご紹介。

好奇心でわくわくしてきました。興味をそそられるページを順にアップします。


まずは履歴書の書き方ページ。今のように写真なんて必要ないみたいです。でも保証人のような方の名前もいる履歴書。おもしろい~!

お次はまず私(店主)は読めない文体です。鉛筆の落書きは気にしないでください。この落書きをしてしまった方も、今は御年〇〇歳!とかになってらっしゃいますから、時効ですよね?

読めなくても大丈夫みたいです。後ろのほうにちゃんと読方註(読み方の注意書きかな?)があります。7ぺーじは・・・と。
 『立山のそらのそびゆるをゝしさに・・・』 読めましたー!!

それからそれから・・・。

後ろについていた広告ページもわくわくします。
パイロットっていまのPILOTかなぁ。¥2って、昭和13年だといくらかな?

物価の換算、レファレンスを受ける図書館もありますよね?円の換算でググった上位2つのページをご紹介。
 ①レファレンス共同データベースより 
 昭和初期の10円が現在の価値でどのくらいになるか知りたい。
 ②三菱UFJ信託銀行ページより
 昔の「1円」は今のいくら?1円から見る貨幣価値・今昔物語

ちょっと寄り道しすぎた!と思いながらこのペン字手本帖の台紙になっている紙の裏を見てみたら・・・。

さすがは薬都とやま!お薬の箱になるはずの厚紙が使われていました。
かぜねつにフホシン(FUHOSHIN)/本舗富星製薬所!
私には聞き覚えがないけれど、きっと薬局で手軽に買えてたお薬じゃないかな、なんて想像してます。

さて、奥付けに書いてあるのは・・・

昭和13年3月5日印刷
昭和13年3月12日発行
定価金30銭
富山市磯部町の青柳政治/著作者
富山市五番町の越濱文化堂印刷所/印刷所
富山市東四十物町の小川文海堂/発行所

最後、台紙の裏に手書きで『富山懸女子師範学校第一學年』と書いてあります。

この手本帖のこと、お薬フホシンのこと、ご存知の方はいらっしゃいませんでしょうか?
富山県立図書館の県人データベースや蔵書検索、県内横断検索をかけても、富山県大百科の辞典をくっても、著者や発行所の手がかりがみつかりませんでした。

表紙がどんなだったか、それが知りたいです。こういう手帖は古書として扱われるのでしょうか?無知で未熟な店主に、どなたか救いの手を~。

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