日中、風の中に、春の芽吹きのような香りを感じるようになりました。寒さも少し緩んできています。
ひな人形について
我が家は3人家族、自分だけが女性です。普通、ひな人形は嫁入り前の娘が無事成長し、幸せになることを祈って飾るものかもしれません。ですが、我が家では少し違います。どちらかというと季節を感じるため、ご来客の皆様の健やかな暮らしを願うために飾っています。
今心を痛めていること
今年は特に、先日始まったウクライナへの侵攻で心を痛めています。寒空の下、ウクライナの皆さんはどんな暮らしをおくってらっしゃるのでしょう。亡くなった方々の命を悼み、生き残った方々のご無事を祈るばかりです。ここ富山にもウクライナからいらっしゃった方もいて、新聞記事で拝見しただけですが、その方も心を痛めてらっしゃいます。どうか、もうこれ以上大切な命を傷つけないで、と祈るばかりです。
我が家のお内裏様
我が家のひな人形は、お内裏様のみコンパクトタイプで、手づくりのものばかりです。ですが、縁あって我が家に来てくれたり、息子が幼い時に手づくりしてくれたりと、愛おしい方々です。
お内裏様とは高貴なご夫婦のこと。ただ、我が家に来ると少し緊張がほぐれるのか、お二人ともかなりリラックスしたお姿になっています。お二人そろうと内裏雛(だいりびな)となり、男性が男雛、女性が女雛と呼ばれます。
左から、和紙で作られたお内裏様、真ん中は筒状の和紙に着物のハギレで作られた着物をお召しになったお内裏様、右は息子が幼稚園で和紙と紙粘土・絵具を使って作ってくれたお内裏様です。
家をぽっちり明るく照らすお二人
どのお内裏様も心を込めて作られているので、家の中で飾ると、ぽっちりと明かりが灯ったように部屋が明るくなります。お二人とも、控え目ながらそれぞれに美しい顔立ちをされていて、見つめるたびにこちらも背筋がピンと伸びる心持ちになります。
和紙ちぎり絵色紙サイズ「雛飾り」
ちなみに、アイキャッチ画像に使っている和紙ちぎり絵のお内裏様は、特別です。私の尊敬してやまないちぎり絵作家&フォトグラファーの茉莉花さんの1点ものの作品。彼女の作品はとても繊細で、美しく、心癒されます。我が家では茉莉花さんの作品が多数あります。ご来客の皆さまがいつも喜んでくださいます。 茉莉花さんの作品は minne茉莉花’s GALLERY からご覧いただけます。
お内裏様の佇まい
こうしてみると、お内裏様は、謙虚に伏し目がちな佇まいをしてらっしゃいます。けれども娘さん達の無事と幸せを願う人形として作られているせいか、凛とした強さやしなやかさをお持ちです。私はこの、お二人の強さとしなやかさを授かりたいと思っています。それでこの季節になると、家の中に飾って眺めています。
武力では何も解決できません
武力で解決できるものはこの世には無いと考えます。どんな世界でも、どんな時代でも、大切なのは相手を想う心です。そして、大事な時に、独りしっかりと立つ強さとしなやかさが必要です。
今心から祈ること
どうか、どうか世界中の人が同じように願ってくれますように。
この世界から侵攻や戦争、内戦、テロ行為が無くなりますように。
傷つくのはいつも、市井の人々と現場にいる人々です。決してトップに立つ人ではありません。
それでもそのトップに立つ人の気持ちを変えられるのは、貴方自身なのですよ。気づいてください。
もうこれ以上、暗闇で孤独に苛まれてこぶしを振り回すのはやめてください。貴方は独りではなかったはずなんです。
世界の平和を心から祈っています。